児童の満面の笑顔が嬉しくて・・・。

仕事の話です。

前の記事で、職場で児童に顔をひっかかれてしまった話を書いて、特別支援学校に対するマイナスのイメージをだいぶ広めてしまったので、罪滅ぼしに心温まるような記事を書きます。

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↑見てください、この満面の笑顔!!プライバシーに配慮して目を隠していますが、それでも、ものすごく嬉しいことがあって喜んでいる様子が伝わるでしょう。

詳しい状況を説明します。

私が現在担任しているクラスは、小学部6年生のクラスです。自閉症スペクトラムのお子さんは、小学6年生ぐらいになると、音への過敏が顕著になり、集団に参加することが困難になることがあります。上の写真の児童A君は、他の子が泣く声やペットボトルを開ける時の「プシュッ」という音など、特定の音に対して恐怖を感じ、遠くへ逃げてしまうお子さんです。

教師とマンツーマンの活動ではいろいろなことができて、ふた桁の足し算なんかは、私よりも早く正解を導き出します。ところが、少し大きな集団への参加となると、特別支援学校では、急に泣き出す子もいるので、怖くてほとんど集団に近づけません。そんな問題を抱えたお子さんです。

先月、一度、クラスで近くの公園まで歩いて行き、自動販売機でジュースを買って、みんなで飲むという活動をしました。その時は、まず自分でジュースを選ぶことができませんでした。事前にお母さんから「紅茶なら買って飲んだことがある」と聞いていたので、教師に「紅茶があるよ、どう?」と勧められて、ようやく紅茶を買い、みんなと一緒に飲む場面では、みんなが公園の東屋に座って飲み物を飲んでいるときに、少し離れた芝生の広場で1人でビクビクしながら立って飲み、結局半分くらい飲んだところでそれ以上飲めなくなり、蓋を閉めて残りは家に持ち帰りました。

今日は2回目の自動販売機でジュースを買う学習でした。事前に自動販売機の写真を見せ、「これはこういう飲み物」ということを丁寧に説明し、その時は「スポーツドリンクを買います」と言っていましたが、実際に現場に行って、他の子が買う様子なども見て、その場で自分自身の判断でミネラルウォーターに変更しました。かなり悩んで自分で決めました。

そして飲む場面では、始めは耳を押さえていたのですが、私にペットボトルのキャップを半開きぐらいまで回してもらって、その先を自分の力で回して開けて、みんなと一緒に東屋に座って飲むことができました。500ミリリットルを全部飲み干しました。

自分で選んで買えたこと、残さずに全部飲めたこと、そしてみんなと一緒に飲めたことが、A君にとってはものすごく嬉しかったようで、上の写真の表情になりました。

あんなに良い表情をしてくれれば、こちらも嬉しいです。これでA君は自動販売機での買い物や、クラスのみんなと一緒にジュースを飲むことに対して自信が付いたと思います。

飲み終わったペットボトルを集めて捨てようとしたら、「家に持って帰ってお母さんに見せたいです」と言って、空になったペットボトルを大事そうにランドセルに入れて持ち帰りました。

前回できなかったことが、できるようになる。そんな子どもたちの成長が、私たち教師の働く力の源になります。

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