明日は卒業式 2016

明日、3月1日は県内の高等学校や、高等特別支援学校、特別支援学校の高等部の卒業式です。おめでたいですね。

現任校は小学部と中学部しかないので、あまり関係ありませんが、前任校で担任した生徒が高等部を卒業します。

小学部を卒業しても中学部へ入学し、中学部を卒業しても高等部へ入学するわけですが、高等部の卒業は意味が違います。社会への一歩を踏み出す大事なスタートです。私のような教員という立場の人間とは関わりを持ちにくくなり、どんどん遠ざかっていきます。

教員の目の前には、次から次へと大きな問題を抱えた子どもたちが現れ、その問題の一つ一つを解決していくことに日々追われる訳ですが、卒業して行った卒業生たちの社会人としての人生は始まったばかりで、これから長きにわたって続いていくのです。

さて、今年高等部を卒業する卒業生の中に、私の特別支援教員人生の中で忘れられない生徒がいます。K君です。

K君と出会ったのは、彼が小学5年生の冬でした。

地方新聞に、義理の父親が子を虐待して大けがを負わせ、逮捕されるという記事が大きく掲載されていました。ひどい事件だなぁ・・・なんて思っていたら、その子を担任することになりました。それがK君です。

それまで、被虐待児がどういう体験をしてきたのか、どういう特性を持っているのか、どういう接し方が必要なのか、ほとんど考えたこともなく、私が担任すると決まってから、ずいぶんあたふたしました。本を読んだり、ネットで調べたり、電話で相談したり・・・。受け入れるまでに少し時間があったので、できる限りの準備をしました。

それでも、実際にK君を目の前にして、事前に学んだ通りではないことも多多あり、その場その場でK君の気持ちを考えながら、言葉を選んで、毎日慎重に接していったことが、7年経った今でも鮮明に思い出されます。

ちょっとしたことで泣き震え、常にビクビクして何事にも自信が持てなかったK君ですが、5年生の冬から小学部を卒業するまで私が担任し、少しずつ自信を着けていくのがよく分かり、一緒にいる私もとても嬉しかったです。

高等部3年生では生徒会長も務め、先日地方新聞の記事に、文化祭についてインタビューされて、立派に答えていた様子が掲載されていました。7年前の記事とは大違いです。

そんなK君も明日卒業していきます。本当は卒業式に参加したかったのですが、今受け持っているクラスもなかなか大変で、そう簡単に休みは取れないので、残念ながら参加することはできません。

今日、お祝いのメッセージを学校に持って行き、ボードに貼って来ました。

K君と出会ったことで、被虐待児との関わり方や支援の仕方、被虐待児を受け入れる教師としての姿勢など、多くのことを学びました。私もその学んだことを胸に教師として力を発揮していきます。K君も社会に飛び出して大きく羽ばたいてください。がんばれK君!

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