花巻東千葉君のカット打法のこと

前橋育英が初出場初優勝を成し遂げ、群馬県民は大盛り上がりで夏の甲子園は終わったのですが、私はとってももやもやしています。

花巻東のセンター千葉君のカット打法について、準々決勝の試合終了後、大会本部から監督と部長に注意があって、準決勝では千葉君はカット打法を実質封印させられたということが、ネット上でも話題になっています。

高校野球特別規則によると、

「バントとは、バットをスイングしないで、内野をゆるく転がるように意識的にミートした打球である。自分の好む投球を待つために、打者が意識的にファウルにするような、いわゆる“カット打法”は、そのときの打者の動作(バットをスイングしたか否か)により、審判員がバントと判断する場合もある。」

ということで、準々決勝の試合終了後に審判副委員長が、花巻東の監督と部長にこのことを説明に行き、その結果、千葉君は次の準決勝ではカット打法をせず、試合後男泣きに泣きながら「野球人生で一番悔しい試合でした」とコメントしました。

私は、野球に関しては素人で、彼の打ち方がどうのとか、そういう技術的なことは何も言う資格がないと思いますが、一応教育の分野では15年以上プロとして仕事をしているので、人を育てる者として、どうしても言いたいことが二つあります。

一つは花巻東の監督さんへ。

準々決勝の試合後の話が、どういう雰囲気のものだったのかは伝わって来ないので何とも言えない部分もあるのですが、上の高校野球特別規則を読む限り、スイングかバントかを判断するのはそのときの試合の審判員ということなので、千葉君にはいつも通りのプレーをしてもらって、アンパイヤに判断してもらうという決断をして欲しかったです。

千葉君が今まで積み上げてきた練習、努力、彼の気持ちを一番知っているのは監督さんで、彼の信念を守ってあげるのが監督さんの務めだと思います。「審判に言われたからもうやめよう」じゃなくて「俺が責任取るからいつも通りやれ」と言って欲しかったです。

もう一つは花巻東に注意を与えた審判副委員長へ。

高校生の健全育成のための高校野球であるならば、注意も前向きなものでなければなりません。教育の基本です。それまでの試合では問題が無く、準々決勝の試合の時にバントに間違われるようなカットスイングがあったというならば、まずはその場でアンパイヤが「今のはバント失敗だからアウトね」と教えてあげなければなりません。それができずに後から注意をするならば、「今日の試合の何打席目の何球目のスイングはバントに見られても仕方ないスイングだったから今度からはもっとしっかり振りましょう」と注意をするべきで、一人の高校球児が今まで積み重ねてきた練習や努力をただただ否定するような注意は、昨今問題になっている体罰よりも深刻なダメージを与えることになるのではないでしょうか。

準々決勝の試合中に2塁走者の千葉君が、打者にサインを送るような紛らわしい動きをしたことで、アンパイヤが注意を与えていましたが、そのときテレビに映し出されたアンパイアの表情は、ものすごく興奮していて、冷静さが欠けているように見えました。その興奮状態のまま試合後にカット打法に関して注意が与えられたとすれば、とても残念です。試合後一度冷静になって、一人の高校球児の育成のことを考えた注意の仕方をして欲しかったです。

この後、国体の硬式野球もあり、まだ千葉君にはチャンスがあります。是非そこでは今まで磨き上げたカット打法を披露して、堂々と審判にジャッジしてもらう姿が見たいです。

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花巻東千葉君のカット打法のこと への1件のフィードバック

  1. 通りすがり より:

    全く同感です。花巻東、佐々木監督の大ファンですが、今回ばかりは監督の責任大だと思います。だからこそ、ここからの指導が大事ではないでしょうか。千葉君他皆さん全員が笑顔で卒業できるよう心から願っています。これからも応援します。

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