特別支援学校での性教育

先日勤め先の養護学校で、「性・エイズ講演会」なるものがありました。

高等部の生徒が対象で、エイズなどの難しい話を理解できる生徒のグループと、それはちょっと難しい生徒のグループの二つのグループに分かれて、話を聞きました。

「講演会」というタイトルでしたが、講師として前に出てきたのはうちの学校の先生でした。その時点で、これって講演会なのか?講演会ごっこか?と「うーん」な感じになってしまったのですが、内容も「うーん」な感じでした。

性教育は、養護学校でも必要。それは誰しも感じている所ですが、60人以上いる高等部の生徒を二つのグループに分けて、体育館に集めて授業をするのは、ちょっと無理が出てきます。

もう少し生徒の実態に合わせて、グループを細分化しないと、なにをやっているのか理解できないけど、とりあえず体育館にいるという生徒があまりにも多すぎてかわいそうでした。

学部の中で発言力の強い先生が講師役になって推し進めた「講演会」だったので、終わった後に「△△先生の話は、わかりやすくて良かったですね」なんて言う声があちらこちらから聞こえましたが、どうも私はすっきりとした気分にはなれませんでした。

私は理解が難しい生徒のグループで、クラスの生徒と一緒に話を聞きましたが、講師の話の中心は、「みんな、体が大人に近くなってきたので、人と話すときは適切な距離を保ち、べたべたくっついてはいけない」というようなことでした。

国語の授業であれば、ひらがなが読める→ひらがなが書ける→カタカナが読める→カタカナが書ける、といったように、生徒に教えていく順番があるていど見通せますが、性教育となると、何を一番はじめに教えるか、その次に何を教えればよいのか、これで間違いないというものは、なかなか見あたりません。

私が思う、性教育の出発点は、「清潔を保つと気持ちが良い」「不潔にしていると気持ち悪い」というあたりではないかと思います。

赤ちゃんは生まれてすぐにおむつを履かせられます。おむつが汚れたら替える。替えると気持ち良い。替えないと気持ち悪い。そこから性教育がスタートしていくのではないでしょうか。

ところが、長期にわたるネグレクトや、発達障害に起因する身辺処理能力の低さによって、清潔を保てない生徒が、このところ目立ちます。

同僚の教師の中でも、長年特別支援教育に関わることで、感覚が麻痺してしまったのか、生徒のおむつが汚れていても「少しだったらもったいない」と替えない人がいたり、よだれや鼻水が出やすい生徒に布のマスクを着用させて、マスクがびちょびちょでも「垂れないから大丈夫」と平気でいたり・・・。あまり大きな声では言いたくありませんが、いるんですよ、そういう教師も・・・。

生徒と教師を体育館に集めて、性教育の授業をするなら、まず清潔の気持ち良さと、その大切さを教える授業をして欲しかったです。

あぁ、なんか批判的な文で嫌ですね。

書き終わって、ちょと反省・・・。

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特別支援学校での性教育 への2件のフィードバック

  1. マドンナ より:

    人の前で服を脱ぐと「はずかしい」〜「はずかしい」という感情を どう教えていこうか?
    息子が小学校で 体育の着替えをしていたある日〜顔がぽっと赤くなって もじもじ・・・
    「まこちゃん、どきどきする? どきどきするのは『はずかしい』きもちなんだね。はずかしいっていえるかな?」
    M「はずかしい・・・」
    ベストなタイミングで「はずかしい」を覚えられて良かったね・・。
    息子の「はずかしい」発見の日、クラスの子供達に「はずかしい」という抽象的な言葉・体験を 子供それぞれの発達や 心のタイミングで 言葉と意味を感じを教えるにはどうしたらよいか・・そんな事を真剣に話し合ったのは 小学校の特別支援学級での1コマ。もう12年ほど前の事です。
    子供の「今」のタイミングに 教育の内容があっているかどうか・・・
    あまりにも「幼いプログラム」を与えている先生もいますし、ついていけないレベルの教材を与えて ただながめているだけの子供もいます。
    だから「個別指導計画」が必要なのですが、1学期に1枚、高等部では半年に1枚の意味の無い紙切れが ちょうどの時期を過ぎてから渡されます。
    成長の記録にもならないので、家庭でも もらっても困るな〜と思います。
    作っている先生も むなしいだろうな〜と思います。
    当初の意味合いから 大幅に意味を変えてしまった「個別指導計画」
    なんだか〜〜・・・と思っています。

    いろいろと葛藤はあると思いますが・・・先生、がんばれ!

    • honestypianoman より:

      マドンナさん、いつもコメントありがとうございます。
      「個別指導計画」は確かにやっかいです。一番の問題は、計画は個別に立てるけど、実際の指導は、教師の人数が足りずに、個別に行えないことです。指導計画にいくら理想を書いても、現実にはそんな指導はできない・・・。継続して取り組んで定着をはかりたくても、他の生徒と交代で順番に指導しなければならないので、なかなか定着しない・・・。もう少し教師の人数を増やしてもらえれば、格段に教育の質が上がるのですが、なかなか難しいですね。
      与えられた環境で、自分のベストを尽くす。日々修行です。

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