3月11日パートⅣ

特総研の研修管理棟の廊下は、停電のため薄暗い非常灯がつき、現実離れした、異様な光景でした。

段ボールと毛布が支給され、それぞれ段ボールを敷いた上に座ったり横になったりし、毛布をかぶっていました。

ある班ではなにやら丸くなってゲームが始まり、キャーキャー騒ぐ声も聞こえましたが、彼らは浮いていました。とてもそんな気分にはなれませんでした。

ただ、宙を見つめているもの、じっと目を閉じているもの、ラジオに耳を傾けているもの、携帯で家族に連絡をとろうとするがつながらずにイライラするもの、いろいろでした。

私はつながらない携帯をあきらめ、なかなか穏やかにならない気持ちをおさめるために、眠りに就こうと毛布にもぐりましたが、全く眠ることはできませんでした。

夜の12時を過ぎて、日付が変わり、ラジオの音だけが、響くようになりました。誰もが静かに黙りこみ、不安な気持ちを抱え込み、体力的にもだいぶ疲れがたまったころでした。廊下の照明がつき、電気が復旧しました。

夜中の1時過ぎでしたが、特総研の職員の判断で、全員宿泊棟に戻って就寝することになりました。その知らせを聞いたときは、ベッドで寝られることをうれしく思ったのですが、その後、共有スペースに設置されたテレビで、衝撃的な映像を見ることになるのでした。

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